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【産後ケアの現場から】ママも安心!新米パパの育児のコツ3選 笑顔で過ごす夫婦育休

コラム
【産後ケアの現場から】ママも安心!新米パパの育児のコツ3選_笑顔で過ごす夫婦育休

はじめに

2022年10月にパパ育休(出生時育児休業)の制度が導入され、近年ますます注目を浴びている男性育休。2023年7月の厚生労働省の調査では、男性育休取得率17.13%と過去最高でした。
新しい家族が増え、誰もが幸せな家庭を築きたいと願うことでしょう。それには、パパのサポートが不可欠です。最初は手探りで、上手くいかないこともあるかもしれませんね。でも『パパとママ、2人だからこそ大変なことがあっても乗り越えられた』という経験は、夫婦として、家族としての絆を深め、強くしてくれるはず。そしてそれは今だけのことではなく、この先の家族の幸せな未来に、必ず繋がっていきます。
そのために育休中、パパだからこそできることを、産後ドゥーラの鈴木早織先生に教えていただき、2つまとめました。

パパにおまかせ!赤ちゃんのお世話

赤ちゃんのお世話はとにかくやることがいっぱい。日常的に何回も行うおむつ替えや着替え、ミルク作り、哺乳瓶の消毒はパパもやりやすく、すぐに慣れるお世話ですが、そのなかでも『パパがマスターできるとママが安心できるお世話』をご紹介します。

パパにおまかせ!赤ちゃんのお世話

抱っこ(泣き止ませ・寝かしつけ)

話すことができない赤ちゃんにとって泣くことは気持ちを伝えるための大切な手段。とはいえ泣き止まないと「どうして泣いてるの?」「どこか具合が悪い?」とママは心配になってしまいます。
そこでパパの出番です。まず、抱っこをしてみましょう。泣き止みやすい気持ちの良い抱っこは、背中からお尻にかけてくるっと丸い姿勢になること。これはママのお腹にいたときの姿勢に近いので安心するんですね。また、抱っこしながら屈伸したり、歩いてみたり、階段を昇り降りするなど、ママのお腹の中で感じていた縦の揺れを意識して動くことをおすすめします。
すると赤ちゃんは泣き止むだけでなく、不思議なことにいつの間にか夢の中へ。泣き止ませと寝かしつけには、まずは抱っこが1番です。
ママが「赤ちゃんが泣いても、パパがいれば大丈夫。」と安心できたら、パパが頼もしく見えてきて、ますますパパのことが好きになっちゃいますね。パパはこの育休中に、ぜひ赤ちゃんの抱っこ名人を目指してみませんか?

沐浴(準備〜片付けまで)

赤ちゃんが退院したその日からスタートする沐浴。
産後のママの体は、見た目にはわからなくても痛むところがたくさんあります。無理をすると体の回復にも影響してくるこの時期、ママは赤ちゃんを抱き上げるだけでも体に負荷がかかるので、沐浴はぜひパパにお願いしたいお世話です。

沐浴(準備〜片付けまで)

沐浴はまず準備が大切。ベビーバスなどの容器を洗うことからスタートし、すぐ手が届く場所に石けんやガーゼ、上がったら体を拭くタオル、新しいおむつ、着替え、保湿クリーム、綿棒なども事前に用意が必要です。そしてあがった後の赤ちゃんのケア、片付けまでのひと通りをパパができるようになるといいですね。
沐浴は産まれてから1か月ほどの短い期間のお世話です。パパと赤ちゃんの期間限定お楽しみタイムにしてみてはいかがでしょうか。

1番大事!?ママのケア

パパのサポートの最優先は、実はこの『ママのケア』。ママにとって産後は『体の回復のためにしっかり休むべき時期』であり『大切にされるべき時期』です。産後にホルモンバランスが崩れ、メンタルが安定しないデリケートなこの時期に、ママが「自分は大切にされている」「満たされている」と感じることで、赤ちゃんへの愛情がどんどん湧き上がり溢れてくるのです。そのために、パパにしかできない愛あるケアをお伝えします。

話を聞き共感しよう

1日に男性は約7千語、女性は約2万語を話すといわれています。女性は感情を言語化することで、気持ちや思考が整理され、自分の話を聞いてくれる人に愛情を感じます。また、考え方にも大きな違いがあり、男性は問題解決型で結論を急ぎますが、女性は共感型で、大切にするのは結論よりもその過程。パパにとってママの話はとりとめがなく、ついつい解決策を打ち出したくなるものかもしれません。でもママが求めているのは解決策よりも、いつだって共感であることをお忘れなく。

ありのままを受け入れよう

産後のママは「みんなできてるのに、私だけ…」と周りと比較したり「こんなはずじゃなかったのに」と理想のママ像とのギャップに落ち込み、自信をなくしがち。
そんな時はありのままのママを受け入れてくださいね。「ママは頑張ってる。そのままでいいんだよ」「いつもありがとう」その言葉でママの心は救われます。
否定されず、ありのまま全てを受け入れてもらい「私はそのままの自分でいいんだ」とママが自信を持てるようになったら、パパのサポートは大成功です。

1番大事⁉ママのケア
ママのことをしっかり見よう

ママをしっかり見るといっても、じーっとただただ見つめることではないですよ。
一番近くにいるパパだから気づける、ママのちょっとした仕草や表情を見逃さないで欲しいんです。男性は相手から具体的なSOSが出ないと助けが必要と思わない傾向があり、女性は言わなくても気づいて助けて欲しいと思う傾向があります。眠そうにしていたらまとめて眠れる環境を整える、暗い表情をしていたら思わずママが笑っちゃうような話をするなど、ママのことを一番よく知るパパだけができる、ちょっとしたケアをぜひお願いします。

ママのことをしっかり見よう

最後に

赤ちゃんのお世話の他に炊事、洗濯、掃除といった家事など、育休中にパパができることは山ほどあります。言ってしまえば、母乳以外のことは全てですが、ここでは特に『パパができるとママが安心するお世話とママのケア』についてまとめました。
でも「泣いてるから抱っこして」「そろそろ沐浴の準備して」「落ち着いているから、今のうちにご飯用意して」と、そのタイミングや状況を全てママが考え、逐一言わなければならない状態では、ママはいつまでたっても休まりません。言われたことをただやるのではなく、大切なのは『自分で考えて行動すること』です。
パパの愛あるサポートがママの心身を満たし、我が子への愛情に繋がります。まさに幸せな家庭への第一歩です。育休期間がパパにとって、家族にとって、愛あふれる特別な時間になりますように。

「パパ育休夫婦のママに伝えたいこと」については、こちらの記事をお読みいただけたら幸いです。


筆者紹介

鈴木早織<span>(保育士・産後ドゥーラ・べビケアセラピスト)</span>
鈴木早織(保育士・産後ドゥーラ・べビケアセラピスト)
3人の男の子(うち2人は双子)の母。
育児と保育士の経験を活かしたいと、産後ドゥーラ、べビケアセラピストの資格を取得。産後のママたちが社会から大切にされることが当たり前の社会になってほしいと願い活動している。
産後ケアの実践力を学ぶために、さら助産院で修行中。
さら助産院HPはこちら
産後ドゥーラHPはこちら

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