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【産後ケアのプロが教える】赤ちゃんのおちんちんに関する悩みを解決!

コラム

【産後ケアのプロが教える】赤ちゃんのおちんちんに関する悩みを解決!

はじめに

男の子ママにとって、一番の謎といっても過言ではないのがおちんちんのこと。
なんとなく他のママには聞きづらいし、赤ちゃんの小さいおちんちんについては、パパもよく分からないのが本音ではないでしょうか。

今回は産後ケアのプロ 産後ドゥーラの鈴木早織先生に「おちんちんケア」の基本を教えていただきました。

 

私は3人の男の子を育てています。息子たちが0歳~1歳児のころは、おちんちんが赤くなって何度も受診しました。原因はいつも、おちんちんにばい菌が入った炎症。
よくわからないおちんちんにどんなケアをすればよいかわからず、不安でいっぱいだったことを覚えています。
そもそも「どんなケアをしたらいいの?」「むいたほうがいいの?」「いつから?」…
謎だらけのおちんちんについて、具体的にご説明しますね。

赤ちゃんのおちんちんってどうなってるの?

●赤ちゃんのおちんちんは包茎が当たり前

0歳児のおちんちんは、ほぼ全員が包茎です。包茎とは「亀頭が皮で覆われた状態」のことをいい、「仮性包茎」と「真性包茎」があります。
0歳児は、包皮をずらしてもむけず亀頭部が出てこない「真性包茎」の子がほとんどです。
そして、おしっこをしたり、触れる刺激による自然な勃起の繰り返し、また成長でおちんちん自体が大きくなることにより、自然と皮がむけていくことがよくあります。

●包茎の包皮はむいたほうがいいの?

「むく?」「むかなくてもいい?」このことに悩む方が多いようです。
実際にいろんな意見があり、「むかずに放置していても、いつかはむける!」という意見の泌尿器科医もいます。
むくorむかない論の前に、「お手入れ」という視点で考えてみませんか?

●清潔に保つため

おちんちんに皮が被った包茎の状態だと、うんちやおしっこのカスがたまることで不潔になりがちです。亀頭部と包皮の間にばい菌が入れば、炎症をおこす可能性もあります。
そのため、「むく」お手入れは清潔にすることが目的です。

●まっすぐおしっこするため

包茎で包皮が被った状態だと、まっすぐにおしっこをすることが難しくなります。
幼児期になって立ちションをするときに、便器から外れてトイレや衣服を汚してしまうかもしれません。
とくに集団生活においておしっこで汚すことが増えてしまって、幼稚園や保育園、学校に行きたくなくなったら心配ですよね。
そのため、まっすぐおしっこができるように「むく」お手入れがおすすめなのです。

では、具体的に、どのようなお手入れをしたらいいのでしょうか。

おちんちんケアをしてみよう

まずはお子さんを仰向けに寝かせて、両手でやってみましょう。

  • ①両手の親指と人さし指を使って、おちんちんの根元を持つ。
    おちんちんケアをしてみよう:①両手の親指と人さし指を使って、おちんちんの根元を持つ。
  • ②包皮をゆっくりとおろし、包皮が突っ張った感じがしたら、手を放さずそのままキープ。
    おちんちんケアをしてみよう:②包皮をゆっくりとおろし、包皮が突っ張った感じがしたら、手を放さずそのままキープ。
  • ③そのまま押し込むと亀頭部の先が少し見えてくる。おちんちんを持つ手がずれないよう、必ず根元を持ってゆっくりむいていく。
    おちんちんケアをしてみよう:③そのまま押し込むと亀頭部の先が少し見えてくる。おちんちんを持つ手がずれないよう、必ず根元を持ってゆっくりむいていく。
  • ④亀頭部が半分くらい見えてきたら、包皮を必ず元に戻す。「むいて、もどす」を20回ほど繰り返す。
    おちんちんケアをしてみよう:④亀頭部が半分くらい見えてきたら、包皮を必ず元に戻す。「むいて、もどす」を20回ほど繰り返す。

 

いきなり一気にむくのではなく、少しずつ包皮を動かしていくイメージです。中には全く亀頭部が見えてこないお子さんもいますが、少しずつ少しずつ柔らかく動くようになります。

●もし包皮が戻らなくなったら?

もし包皮が元に戻らなくなったらびっくりしますよね。包皮で亀頭部が圧迫されて紫色になってしまうこともあるのですから。
そのときは、おちんちんを30秒ほど圧迫します。そして亀頭部をつぶすように引き戻せば元に戻ります。心配で焦りますが、大丈夫です。必ず戻ります。

●おちんちんケアをするタイミング

お手入れがしやすいのは、おむつ替えやお風呂のあとです。お風呂上りは包皮が柔らかくなっているので、触りやすいタイミングでもあります。

たとえば、ベビーマッサージの流れでおちんちんケアをすると、遊びの一環として続けやすいですよ。マッサージの流れで行うと、寝返りをする時期になっても続けやすいようです。
絶対この時期に始めなければならないという時期はありませんが、0歳児は包皮が柔らかく伸びやすいため、始めるには0歳がおすすめです。

●おちんちんケアは何歳まで?

物心がつく年齢になってから、ママがおちんちんケアをするのはお勧めしません。
0歳児のうちにはじめて、1歳半ごろまでに包皮を柔らかくしていくのが理想です。
そして3歳頃までに、自分で皮をむいてお手入れできるように教えてあげたいですね。

●拭き方・洗い方

おちんちんは、先端から根元に向けて拭きます。包皮はむけるところまで動かし、陰嚢のしわや足の付け根にかけて拭いていきます。とくに大量うんちの後は陰嚢のすきまが汚れたままになることもあるので、陰嚢を伸ばすようにすると拭きやすいですよ。
洗う時も同じで、石けんを泡立ててから、おちんちんの裏側や根元、袋の部分、しわの間、肛門へ向かって洗います。

●おちんちんの乾燥方法

陰嚢の裏側は蒸れやすいので、ときにうつぶせで乾燥させると気持ちがいいですよ。うつぶせでこのようにすると、おむつかぶれ対策にもなります。
時間は15分ほど続けても大丈夫。ぐずっていやがるようなら早く切り上げてくださいね。

おちんちんの乾燥方法:赤ちゃんをうつ伏せにして、おちんちんを乾燥させている様子。

まとめ

「0歳児からおちんちんケアをしましょう」と聞くとハードルが高く感じてしまいますが、「清潔にしましょう」「柔らかくなるように動かしましょう」と考えるとシンプルですよね。

大切なプライベートゾーンのおちんちん。ママの手で丁寧にケアをする期間は長くても1~2年にすぎません。「そのうちに」と思っていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

このコラムを読んで、「なーんだ、おちんちんケアは難しくないんだね」と思っていただいてたら嬉しいです。さっそく今日から始めてみませんか?

【参考文献】

ママもパパも知っておきたい よくわかるオチンチンの話
岩室紳也著


筆者紹介

鈴木早織<span>(保育士・産後ドゥーラ・べビケアセラピスト)</span>
鈴木早織(保育士・産後ドゥーラ・べビケアセラピスト)
3人の男の子(うち2人は双子)の母。
育児と保育士の経験を活かしたいと、産後ドゥーラ、べビケアセラピストの資格を取得。産後のママたちが社会から大切にされることが当たり前の社会になってほしいと願い活動している。
産後ケアの実践力を学ぶために、さら助産院で修行中。
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