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助産師が教える「赤ちゃんが泣き止む一定の法則」 抱っこにもコツがあった!

コラム

赤ちゃんが泣きやまない時、原因が分からなくて不安になることありますよね。
そんなママ・パパのために、さら助産院院長の直井亜紀先生に赤ちゃんが泣く理由と不安な時の対処法を直接教えていただきました。

はじめに

赤ちゃんが泣き止まないと、まるで責められているような気がしませんか?
自分も一緒に泣きたくなることや、かわいく思えないことがあるかもしれません。

わたしは今まで5万人近くの育児に寄り添ってきた経験から、赤ちゃんが泣き止むある一定の法則を見いだしてきました。
赤ちゃんは言葉を話さないからこそ、気持ちを想像して寄り添うと「なるほどね」と見えてくることがあるんです。

新生児~生後2か月の赤ちゃんを育児しているパパやママに知っていただきたい、赤ちゃんが泣きやみやすいポイントをまとめました。

泣く理由① 居心地が悪い

意外かもしれませんが、赤ちゃんが泣く理由でとても多いのが「居心地が悪い」ときなんです。
おなかの中では身体がくるりと丸くなる姿勢をしていた赤ちゃんなので、その姿勢から大きく変わると居心地が悪く感じることがあります。

●赤ちゃんが気持ちいい抱っこを

では、どんな姿勢なら居心地がいいのでしょうか。
赤ちゃんは、このように背中が丸くなる姿勢だと安心します。

逆に、背中に手が当たる抱っこをすると体を反りやすく居心地がよくありません。
また、クッションで包むように抱っこしている方もいますが、クッションを使うと丸める感覚がなかなかつかめないので、まずは素手で練習することをおすすめします。
実際、激しく泣いている時にこの抱っこをお伝えするとピタリと泣き止むことがとてもよくあります。それほど抱っこは侮れないんです(笑)。

●トントンと揺さぶられるのが不快

泣き止まない時に、「お尻をトントン」「背中をトントン」としたり、大きく左右に揺さぶっている方を見かけることがあります。よかれと思ってしているこの動きですが、実は赤ちゃんにとっては不快なこともあります。

赤ちゃんが気持ちいいトントンや振動は、「おなかの中にいたときのような振動」。
これは、ママが歩いたりすわったりするときのような振動を指します。
妊娠中には、おなかを左右に大きくゆすったり、おなかを激しくトントンしてはいませんでしたよね。
そのため、抱っこして左右にゆするより、歩くような縦揺れの動きの方が泣きやみます。
このときのスピードも大事で、大人の呼吸に合わせるくらいがちょうどいい速さです。
ぜひお試しくださいね。

泣く理由② おなかがすいている(しゃぶっていたい)

とくに生まれたての新生児や1か月ごろは、「おなかがすいていて泣いているのでは?」と心配になりますよね。
この時期の赤ちゃんが口にするのはおっぱいかミルクだけなので、母乳が足りないならミルクを飲ませたい!という気持ちはわかります。
ただ、赤ちゃんの気持ちとして、「もっとおっぱいをしゃぶり続けていたい」こともあるんです。だって、ようやく会えた大好きなママなんだから。

おなかの中で生活を共にして、ようやく会えて抱っこされておっぱいに吸い付いて、「あー気持ちいい!」と思っているときに、「はーい、10分たったからおしまいね」とされると、「え―――!もっと――!」とびっくりして泣きたくなる気持ちを想像してしまいます。
あたたかくて、いいにおいがして、柔らかくて…大人でも癒されるおっぱい。生まれたての赤ちゃんならなおさらだと思いませんか?

気持ちよさそうにおっぱいを吸っているときには、時間制限せずに赤ちゃんの気のすむまで吸わせ続けることをおすすめします。
気持ちいい余韻にひたったあとは、きっとゆっくり眠るはず。
もちろん時間に余裕がないときはこの限りではありませんが、試す価値は大いにアリですよ。

泣く理由③ おなかがいっぱいで苦しい

意外と知られていませんが、赤ちゃんはおなかがいっぱいのときも泣きます。
おなかがすいている時とは違って、叫ぶような激しい泣き方をするのが特徴です。

コロナ渦により家族以外と会う機会が減り、飲みすぎで泣いている赤ちゃんに会うことが増えました。
母乳を飲ませても泣くからとミルクを飲ませ、ミルクを飲ませてもまだ泣くからとさらに増やす…このようにどんどん哺乳量を増やしている方が増えています。

飲みすぎなのかどうかを判断する目安は、赤ちゃんのサイン。
たとえば「鼻が詰まったような音がする(ブビブビ音)」「うなる」「抱っこすると反る」「吐き戻すことが多い」などのときは飲みすぎの可能性があります。
また、退院や1ヶ月健診、さらに2ヶ月…の体重を日割りして、1日当たり50グラム以上増えているようなら、飲みすぎで苦しくて泣いている可能性が大!(体重を毎日測る必要はありません)。
このような場合は、ミルクを減らすと泣くことがぐっと減りますよ。

泣く理由④ 焦りが伝わっている

とはいっても、いつまでも泣き止まないと「え?もしかして病気?」「どこか痛いの?」と心配になって焦りますよね。
実は、その焦りが赤ちゃんに伝わっていることもあるんです。

分かりやすいパパのお話を紹介しますね。
仕事から帰ってきたときに泣き続けている赤ちゃんを見て心配なあまり、「なんで泣いてるんだ!」「今日は何をしていたんだ!」とママへ質問責めしたそうです。
責められたママも焦ってオロオロ。
ママに聞いても解決しなくて心配になったパパは、実家の母親に相談しました。
そして「心配なら病院へ電話したら?」と言われ、出産した産婦人科へ電話をかけたそうです。
看護師から、「1時間たっても泣き続けていたら電話ください」と言われ、1時間待ち続けて再び電話。赤ちゃんはずっと叫ぶように泣いています。しびれを切らしたパパは救急車を呼びました。
そして、パパもママも「もう大丈夫だ」と安堵したとたん、赤ちゃんはスーッと眠りについたそうです。救急車のサイレンを聞いても、自宅に大柄な消防士が入ってきても、病院で診察を受けてもぐっすり爆睡…。

この赤ちゃんは、パパやママの焦りを敏感に察知していました。そして、パパとママが「もう大丈夫だ」と安堵したことを察知して安心して眠りについたのだろうと思います。

この世に生まれてきたばかりの赤ちゃんは、自分を守ってくれる大人の気持ちを敏感に察知しています。私たちでもこれは同じで、見ず知らずの場所で案内してくれるはずの人がオロオロしていたら不安になりますよね。

赤ちゃんが泣きやまない時は、「はいはい、だいじょうぶだよ」「そっかー。泣きたいんだね」くらいのおおらかな気持ちで抱っこしたほうが早く泣きやみます。
これは私も何百回も体験しているのですが、「泣かないで!泣かないで!」と抱っこしているときほど泣きやみません。大人の心もお見通しだと思うと、赤ちゃんのピュアさに感動すら覚えませんか?

「大丈夫です」をママ・パパに伝えたい

とくに新生児の時期は、ちょっと目を離したら呼吸が止まってしまいそうだし、泣きすぎて何かあったらどうしようと思うかもしれません。

大丈夫です。
赤ちゃんは泣きすぎて病気になることはありません。泣きすぎで呼吸はとまりません。
少しくらい泣かせたままにしても大丈夫です。
泣きやまなくて困ったときは、いったん深呼吸して風にあたってみませんか?

ほとんどの方は2か月までには泣きにくくなったと感じるそうです。
そろそろピークが終わりかもしれません。
きっとあと少し。だから大丈夫ですよ!!

筆者紹介

直井亜紀(助産師・べビケアセラピスト さら助産院院長)
「頑張る育児から楽しい育児へ」
ラクチンな姿勢の母乳育児・うたうベビマ・赤ちゃんが泣きやむ抱っこやおんぶ・産後の家庭訪問などなど、「ママの笑顔を増やしたい!」をモットーに活動中。今までに関わった人数は約50,000人。新生児から思春期の性教育まで、長い線で関わり続ける活動をしている。今までの活動を通して、東京新聞・読売新聞・朝日新聞・日経新聞・NHK・Yahooニュースなど、マスコミ掲載多数あり。内閣府特命担当大臣表彰「子供と家族若者応援団表彰」・母子保健奨励賞・内閣府家族の日優秀賞など受賞。著書は「思春期のわが子へ伝えたい性のこと」「わが子に伝えたいお母さんのための性教育入門」など。
本質行動学エッセンシャルマネジメントスクールフェロー。合気道初段。
>さら助産院HPはこちら

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