窓をあけて豆をまき、邪を払い福を呼び込む「豆まき」は、子どもたちも楽しみにしている季節の行事のひとつ。
今回は鬼を退治し福を呼び込む行事「節分」についてご紹介します。
節分とは?
節分は節(季節)の分かれ目と書き、立春・立夏・立秋・立冬、それぞれの前日のことを節分といいます。特に立春は1年の始まりと考えられ、昔の日本では大切にされました。そのため1年の悪いものを追い出し、素晴らしい春を迎えるために春の節分だけが現在も行事として残っています。
実は立春、その前日の節分は年によって1日前後の差がでます。
※2024年の節分は2月3日(土)です。
豆まきをする理由
節分には悪いもの(鬼)を追い払い、良いもの(福)を呼び込むために、豆まきをします。
古来より日本人は、米、麦、ひえ、あわ、大豆の五穀には穀霊と呼ばれる精霊が宿っていると考えていました。大豆は粒が大きく多くの精霊が宿るとされ、邪気を払うのに最適のため、豆まきに使用されています。
また、生の豆を使うと、拾い忘れた時に芽が出ることも考えられるため、豆まきの際は炒り豆を使用します。
実はルールがある!? 正式な豆まきの仕方
1.福豆を準備する
前日までに、炒った福豆を枡に入れ神棚に供えます。
神棚がない場合は、白い紙の上に福豆をのせ、目線の高いところに供えておきましょう。
2.節分当日の夜に豆まきをする
鬼は深夜(丑寅の刻)にやってくるので、夜に豆まき行うのが適しています。
家族全員揃ってから行いましょう。
3.「鬼は外!」「福は内!」と豆を撒く
まず、玄関、窓、戸口などを開け放ち、奥の部屋から順番に、外に鬼を追い出すように「鬼は外!」と声をかけながら豆をまきます。まき終わったら、鬼を締め出し、福を逃さないようにするために、忘れずに戸締りしましょう。今度は「福は内!」と部屋の中に向かって、豆をまいていきます。
福豆を入れた枡は左手で胸のあたりで持ち、下手投げのように右手で撒きましょう。
※かけ声、方角、順番などは地方によって異なります。
4.豆を食べる
豆まきが終わったら、家族全員で豆を食べます。この豆は「年取り豆」と呼ばれ、1年の厄除けを願い、自分の年齢もしくは自分の年齢よりも1個多く豆を食べるのが習わしです。
豆が苦手な人や、数が多くなってしまう人は、代わりに「福茶」を飲む習慣もあります。
「福茶」とは福豆を吉数の3粒入れ、さらに縁起を担ぎの昆布や塩昆布、梅干しなどを入れたお茶のことを指します。
どうやって過ごす? 節分の過ごし方
●豆まきをしよう
「鬼は外!福はうち!」のかけ声と共に、豆をまいて鬼をやっつけましょう!
鬼はどこにでもいて、子どもたちの心の中に入ってくることも。子どもに「心の中の鬼も追い払っちゃおう」と声がけしながらまくのも良いですね。
●豆を食べよう
豆には生命力があり食べることで体が丈夫になって病気になりにくいと考えられていました。食べる豆の数は食べる豆の数は年の数+1といわれていますが、その数にとらわれず、新しい年の無病息災を願って食べましょう。ただし、5歳以下のお子様は窒息や誤嚥のリスクがあるため、豆を与えないようにしましょう。
●恵方巻を食べよう
恵方巻とは、節分にその年の良い方角とされる恵方を向いて食べる巻き寿司のことをいいます。
福を巻き込むという意味を込めた巻き寿司のため、七福神にあやかり7種類の具が入った太巻きが望ましいとされています。
また、巻き寿司を鬼の金棒に見立て、それを退治する意味もあるそうです。
※2024年の節分の恵方は東北東やや東よりです。
●節分にちなんだレシピを楽しもう
はじめてのおいしさホットケーキミックス使ったレシピ
うまみそのままフレーク かぼちゃ使ったレシピ
まとめ
今回は節分についてご紹介しました。私も幼いとき家族で節分に豆まきしていましたが、鬼のお面が怖くて泣いていたのを思い出します。ぜひこの機会に日本古来の伝統的な過ごし方を体験しながらお子さまとも節分について話してみてください。
2024年の節分は2月3日。福豆や鬼のお面などを用意して家族全員で鬼を退治し、福を呼び込みましょう!