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【アレルギー専門医】赤ちゃんのアレルギー対策 最新ポイント

コラム
【アレルギー専門医】赤ちゃんのアレルギー対策_最新ポイント_01

はじめに

やまぐち耳鼻咽喉科小児科クリニックの、山口智先生・山口和子先生のクリニックは、ただ治療するだけでなく地域の子供たちとそのご家族にとって安心できる「集いの場」としての役割を担っています。ご夫婦の丁寧な診察と温かいサポート・院内設備のこだわりは、特に小さなお子様をお持ちのパパ・ママに絶大な支持をされています。

本日は日本アレルギー学会アレルギー専門医でもある山口和子先生から、赤ちゃんのアレルギーについてみんなの気になるところを特別にインタビューさせていただきます!

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mama
早速ですが、赤ちゃんにアレルギーが多い食物ってなんですか?
山口和子_(やまぐち耳鼻咽喉科・小児科クリニック副院長)山口先生
卵、乳、小麦が三大原因食物で、この3つの原因食物だけで約7割を占めます。
幼児期になるとナッツ、魚卵類。学童期では甲殻類などが原因になります。ピーナッツは呼吸器症状になりやすく、皮膚症状がでるのでわかりやすいです。

【アレルギー専門医】赤ちゃんのアレルギー対策_最新ポイント_02

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症状が出ると、ドキドキしてしまいますね。私の周りにも、卵、乳、小麦アレルギーのお子様がいて、食事にはかなり気を使っています。よく、「栄養などがかたよるのでは」と相談されることもあります。
山口和子_(やまぐち耳鼻咽喉科・小児科クリニック副院長)山口先生
たしかに3大アレルギーをお持ちのご家庭は色々注意が必要ですね。
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mama
こういったメイン食材のアレルギーがある場合の注意点を教えてもらえますか?
山口和子_(やまぐち耳鼻咽喉科・小児科クリニック副院長)山口先生
最近ではベビーフードでも三大アレルゲン食物を抜いているものが多く、パッケージでもわかりやすくしてくれていて安心ですよね。
ベビーフードに関しては、除去食物を使用していないものなら利用できますし、アレルギー児用のミルクもありますね。
※アレルギー児用のミルクはタンパク質の分解度が違うので、ミルクの利用は主治医と相談して進めてください

米粉の商品のラインアップは三大アレルゲンを気にせず使用できるので、離乳食の開始時や、アレルギーをお持ちの赤ちゃんにも使いやすいですよね。ハム・ウインナー・ベーコンも、卵や牛乳、小麦を使用されていないものも販売されています。
代替を必ず親が作らなくてはいけないと思わなくても大丈夫です。ただ、原材料表示をしっかり確認して購入してください。

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EDISONmamaでも、お米100%でできたおやつや、余分な添加物が入っていないお野菜のフレークなど、アレルギーや食事に気を付けているパパ・ママ向けの商品の取り扱いを増やしています。年々その分野の商品の売り上げが伸びていることから、本当にアレルギーをお持ちのお子様が増えているんだなと体感しているのですが、先生のクリニックではいかがでしょうか?
山口和子_(やまぐち耳鼻咽喉科・小児科クリニック副院長)山口先生
そうですね、実際に「管理区分票(アレルギー児が保育園や学校に提出する生活管理指導表など)を書いてほしい」と言われることも多くなりました。食物アレルギー診療ガイドラインでは、乳児:5~10%、幼児で約5%、学童期以降が1.5~3%と報告されています。前よりも%が上がっているんですよ。米粉の商品ラインアップはアレルギーを気にする親御さんのことをとても考えられていて、おすすめしています。
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実際に数字的にも増えているようですね…納得です。
では、アレルギー検査についても教えてください!
私の子供は2人おりまして、8歳の長女は最近花粉症気味です。赤ちゃんの時にアレルギー検査をしておけばよかったのかも…と思うこともあり、1歳の息子の検査を検討中なのですが、早期にしたほうがいいのでしょうか?
山口和子_(やまぐち耳鼻咽喉科・小児科クリニック副院長)山口先生
実際に疑わしい症状があったら考えても良いかもしれません。検査をしてアレルギー反応が出た物質をすべて除去することがいいとは限らないですし、成長とともに症状がなくなることもあるんですよ。
時期ですが、私は離乳食前に調べることはあまりお勧めしていません。症状が出なくても実際に数値がでることがあります。それが微量であっても親御さんはかなり気にしてしまいますよね。
だから、症状がある+疑わしい場合は、検査をするという流れで大丈夫です。
食物アレルギーが疑わしい場合は、安易に自己判断で除去せず、適切な検査と診断書上で、どの食べ物で症状が出ているかを判断したら、主治医の先生と相談しながら「食べられる量を少しずつ食べる」ことも大切です。
ただ、新しい食材をあげる時間は、午前中~昼間に設定して、何かあった時にすぐ病院に相談できる時間帯にしてくださいね。

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mama
わかりやすいご説明をありがとうございます!
では、これから離乳食を始めるママたちに向けて、開始前にしておいたほうがいいことなどがあればアドバイスをいただけますか?
山口和子_(やまぐち耳鼻咽喉科・小児科クリニック副院長)山口先生
簡単で大事なポイントを2つお伝えしますね。
ポイント1 : 離乳食を遅らせない
以前は卵やピーナッツをアレルギー予防のために「食べないほうが良い」と離乳食の開始時期を遅らせた時代もありましたが、開始が遅くなるにしたがって食物アレルギーの子供が増えてしまいました。最近では、早期から卵、ピーナッツを摂取したほうが食物アレルギーの発症を予防できるとされています。
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mama
離乳食を遅らせても、発症予防効果はないということですね。
山口和子_(やまぐち耳鼻咽喉科・小児科クリニック副院長)山口先生
その通りです。通常通り生後5,6ヶ月頃から開始して、様子を見ながら進めてほしいです。ただ、湿疹があるお子様は食物アレルギーの発症リスクが高いことが知られています。そしてもう一点。離乳食の開始前に、乳児湿疹は早めに治してくださいね。
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mama
湿疹、というと、かぶれとかアトピー、乾燥みたいなものですか。
山口和子_(やまぐち耳鼻咽喉科・小児科クリニック副院長)山口先生
そうです。そこで、次のポイントです。
ポイント2 : 皮膚をきれいにしておく・しっかり保湿しておくこと
湿疹や乾燥が食物アレルギーの原因になることがあります。湿疹がある皮膚や乾燥している皮膚は、コーティングが壊れているようなものです。壊れたところからアレルギー物質(生活環境に漂う小さな食物の成分など)が侵入して体内に入ってしまうと、免疫反応が過剰に反応し、その食物に対してアレルギーを起こす前段階となってしまいます。そして実際に食べた時にアレルギー症状が出ると考えられています。日頃のスキンケア・保湿はとても大事です!
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mama
パパ・ママたちの関心が高いアレルギーに対して、世間の意識は高まりましたが、都市伝説みたいな情報も多々あります。正しい情報を得るのも、情報がたくさんありすぎて難しいですよね。そんな中で山口先生のようにわかりやすくご説明いただけることは子育てを開始したばかりの世代に対してとても良い情報です。今後ともよろしくお願いいたします!本日はお忙しい中ありがとうございました!

インタビュー対談

山口 和子<span>(やまぐち耳鼻咽喉科・小児科クリニック副院長)</span>
山口 和子(やまぐち耳鼻咽喉科・小児科クリニック副院長)
日本アレルギー学会アレルギー専門医として長年臨床に携わり、クリニックではアトピー性皮膚炎・食物アレルギー・喘息といった、アレルギー疾患のお子様ひとりひとりに即した治療やアドバイスを行いつつ、親御さんの診療も一緒に行うなど患者との深いコミュニケーション能力を持ち、親身になって子供たちとその家族を支援している。
また、4人のお子様を立派に育てたパワフルママさん。温かい人柄と専門知識、自身の子育て経験を生かしながら地域医療に貢献している。
https://yamaguchi-jibika-syounika.com/
EDISONmama 企画開発部
EDISONmama 企画開発部
23~66歳の幅広い年齢層で構成されており、メンバーの15%が産休・育休の子宝に恵まれた部隊。
育児の経験を商品に生かし、世の中の子育てがハッピーになることを目標に日々試行錯誤しながら開発しています。

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