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乳幼児期からできる!自分や他人のからだを大切にする「プライベートゾーン」の上手な伝え方

コラム

最近、よく聞くようになった「プライベートゾーン」という言葉。絵本やメディアで聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。今回は「乳幼児期からできるプライベ―トゾーンの伝え方」について、家庭でできる性教育サイト「命育」を運営されている宮原由紀さんにお話をお伺いしました。

「プライベートゾーン」は、「自分の身体の大切なところで、必要な場合をのぞいて誰かが自分の同意なく見たり触ったりしてはいけないところ」です。

プライベートゾーンや、自分のからだすべてが大切だということを、小さな頃から周りの大人が伝え続けていくことで、自分のからだや、お友達など他の人のからだを大切にすることができるようになります。
以下に、乳幼児期からはじめられる「プライベートゾーン」の伝え方をご紹介します。

乳幼児期からできる!自分や他人のからだを大切にする「プライベートゾーン」の上手な伝え方

イラスト:性教育サイト「命育」より

プライベートゾーンって、どこ?

自分のからだはすべて大切ですが、その中でも特に「胸やお尻、そして口」は、自分にとって特別なプライベートゾーン。
「水着でかくれるところ」と伝えると、子どもがイメージをしやすいです。

プライベートゾーンについて、何を伝えたらいい?

プライベートゾーンを伝えるにあたり、まずは保護者自身や子どもが理解しておきたいことは、以下の内容です。

  • 自分のからだは、自分だけの大切なもの
  • 自分のからだの、どこに・だれが・どのように触っていいかは、「自分」が決めることができる
  • 他の人がプライベートゾーンを見たり触ったりしてもよいときもあり、それはどんなときなのか
  • 他の人のからだやプライベートゾーンに触れるときは「触っても、いい?」と気持ちを確認すること (「同意をとる」といいます)

子どもが自分の身を守るためにできることは?

  • 誰かにからだを見られたり・触られたりして、少しでもイヤだなと思ったら「イヤだ」といってもいい、その場からすぐに離れて、周りの大人に伝えてもいいこと
    ※ただし、「イヤだ」と言えない子もいます。以下のようなことも伝えておいてあげるとよいでしょう。
  • イヤだと言えなくても、あなたは悪くない

乳幼児のときからできるプライベートゾーンの伝え方、教えて!

乳幼児のときからできるプライベートゾーンの伝え方、教えて!

イラスト:性教育サイト「命育」より

プライベートゾーンの大切さは、言葉を理解しはじめる2~3歳頃からでも日常生活の中で伝えることができます。

例えば、オムツ交換のときに「これから、オムツを交換するよ」「キレイにするために、お尻をふくよ」と、声をかけてから交換したり、お尻を拭いたりすること。他にも、お着替えのときには、「お着替えするために、今から服を脱がせるよ」と言ってから、脱がせること。

また、気持ちを確認する「同意」についても、同じように日常の中で練習することができます。「ハグしていい?」と聞いて、「いいよ」とお子さんが言ったらハグをする。「いまはイヤ」と言われたら、しない。
そうしたやり取りは、気持ちを確認してくれることで、自分のからだを大切にしてくれているというメッセージになりますし、イヤだと思ったときには「イヤだ」という練習にもなります。

「プライベートゾーン」の会話には、絵本や知育グッズがおすすめ

小さな子どもに「プライベートゾーン」を伝えるのって、なかなか難しい…。そんな人は、絵本やグッズを使ってみてください。

命育」では、幼児期のお子さんにおすすめの性教育の絵本を色々と紹介しています。
> https://meiiku.com/bookreview/

また、子どもと遊びながら、楽しく、からだやプライベートゾーン、ジェンダーのことを学べる教材や知育グッズも開発しています。

「プライベートゾーン」の会話には、絵本や知育グッズがおすすめ「ひつじのパンツカード」

「ひつじのパンツカード」は、小児科医監修の、2歳から大人までが一緒に遊んでプライベートゾーンや、性別に捉われず”好きなもの”の会話がはずむカードゲーム
いろんなパンツを履いた個性的なひつじ達で遊ぶなかで、「プライベートゾーン」や「(性別にとらわれない)好きなもの」についての会話がはずむよう工夫がされています。

「なんで、ひつじがパンツを履いているんだろう?」
「〇〇ちゃん/〇〇くんは、どのひつじが好き?それはなんで?」

そんな語りかけをすることで、“自分の身を自分で守る知識(防犯)” “自分や他人のからだを大切にすること” “性別にとらわれず、自分が好きなもの”を考えるきっかけになります。
また、個性豊かなひつじのパンツを見て「こんなパンツが履きたい!」といって、トイレトレーニングを頑張れるようになったというお子さんも。

「ひつじのパンツカード」は、数量限定でMakuakeにて発売中。詳しくはこちら。
> https://www.makuake.com/project/meiiku/

ぜひ、乳幼児期から「プライベートゾーン」を伝えてみてくださいね!


監修

宮原 由紀<span>Siblings合同会社代表/性教育メディア「命育」代表</span>
宮原 由紀Siblings合同会社代表/性教育メディア「命育」代表
大手のメディア・エンタメ企業を3社経験し、計10年以上メディアに携わるが、より多様な働き方を求めて独立。3児(男2・女1)の母。著書に「子どもと性の話、はじめませんか」(監修:産婦人科医 高橋幸子/出版:CCCメディアハウス)
自身が代表を務める「命育」では、医師・専門家の監修のもと年齢に応じた性教育情報を発信。また園や学校・PTA、行政とも連携し、ワークショップや教材などを通じて多方面から性教育を行うサポートをしている。
性教育メディア「命育」編集部
参考:「乳幼児期の性に関する情報提供」―保健師や親子に関わる専門職のための手引き」(厚生労働省「令和3年度子ども・子育て支援推進調査研究事業」により命育にて制作)
https://meiiku.com/mhlw_guide/

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