
「おやつって何をあげれば良いの?」「虫歯になりそうで心配」…お子さまの成長を見守る中で、おやつに関する心配は尽きないですよね。歯並び育児®協会によると、乳幼児期のおやつは、単なる「お楽しみ」ではなく、きれいな歯並びの土台、健やかな体の成長、そして虫歯予防に関わる大切な機会と言われています。今回は歯科衛生士佐々木そのか先生におやつを上手に活用するためのヒントと、4人の子どもを育てる上で工夫していることを教えていただきました。

- 佐々木 そのか先生一般社団法人歯並び育児®協会認定講師/歯科衛生士/キッズ食育・口腔育成協会認定MFTプログラムインストラクター
- 臨床経験23年の歯科衛生士、4児の母。上の子2人は矯正治療、下の子2人は歯並び育児®を実践。その経験から、歯並びは「治す」よりも「育てる」重要性を実感。現在は器具に頼らない歯並び育児®の認定講師として活動中。
- <目次>
- 【基本のヒント】おやつを「栄養補給」の時間と心得る
- 【成長のヒント】あごの発達と賢い脳を育む「噛む力」
- 【予防のヒント】虫歯リスクを徹底的に下げる環境づくり
- 【実践のヒント】家族で楽しく、毎日続ける工夫
- 【まとめ】パパ、ママへのメッセージ
【基本のヒント】おやつを「栄養補給」の時間と心得る
1. おやつが必要な理由と見直したい習慣
お子さまは成長が著しい反面、胃が小さいため、大人と同じように3回の食事だけでは必要な栄養をすべて摂りきれないことがあります。そこで、食事で不足しがちな栄養素を補う「第4の食事」としておやつが必要になります。
見直したい習慣:お菓子(スナック菓子、アイスなど)やジュースが中心になる。
心がけたい習慣:ご飯、おにぎり、果物など。食事の延長だと捉える。
2. 砂糖に頼りすぎない!意識したい「栄養」の選び方
砂糖を摂りすぎると、お子さまの体の状態が不安定になるだけでなく、腸内環境を乱し、大切な栄養の吸収を妨げてしまう可能性があります。
甘いお菓子は、カロリーは摂れても栄養が偏りやすく、お子さまの気持ちの波(イライラ)や疲れやすさにつながることもあるため、注意が必要です。
【4人子育て中!我が家のリアル:栄養の工夫】
カルシウムやタンパク質を補うため、煮干しを細かく砕いたふりかけ入りのおにぎりや、きな粉をかけたふかし芋をおやつに出しています。
【成長のヒント】あごの発達と賢い脳を育む「噛む力」

1. 「よく噛む」ことのメリットと実践の目安
きれいな歯並びを育てるためには、あごの発育を促し、歯が並ぶ十分なスペースを作ることが大切です。そのためには「よく噛むこと」が欠かせません。よく噛む習慣は、あごの発達だけでなく、唾液分泌による虫歯の予防や、脳への刺激による記憶力・集中力のアップにもつながると言われています。
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実践の目安
最初のひと口だけでも「30回」噛むことを意識してみましょう。
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正しい姿勢
足の裏を床にしっかり付け、肘、膝、足首がそれぞれ90度になる正しい姿勢を意識しましょう
2. 食材と姿勢のひと工夫
噛む回数を増やすために、海苔、昆布、さつまいもなど、少し歯ごたえのある食材をおやつに取り入れる工夫をしてみましょう。
【4人子育て中!我が家のリアル:噛む工夫】
おにぎりに海苔を巻く、一口サイズに切らず前歯で噛み切れる大きさの食材にする、など、自然と噛む回数が増えるように工夫しています。
3. 歯並びを育てる大切な栄養素(カルシウムだけじゃない!)
あごの骨の成長には、カルシウムだけでなく、それを支えるタンパク質、ビタミンK、亜鉛などの栄養素が必要です。これらの栄養素が豊富な食材をバランス良く摂ることが大切です。

【予防のヒント】虫歯リスクを徹底的に下げる環境づくり

おやつは「糖質」を摂る機会であり、虫歯リスクが最も高まりやすい時でもあります。虫歯予防の観点から、次の点を意識して取り組みましょう。
1. 知っておきたい!虫歯になりやすいおやつの特徴
虫歯菌は、お口の中の糖分をエサに酸を作り出し、歯を溶かします。特に歯にくっつきやすい食品や、長時間お口の中に留まる食品は要注意です。
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歯にくっつくもの
キャラメル、アメ、ソフトキャンディ、チョコレート
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歯の間に挟まりやすいもの
ドーナツ、ケーキ、ビスケット
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糖分が高いもの
砂糖が多く使われたお菓子や清涼飲料水
2. 虫歯予防のための「食べる環境」3つのルール
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1.食べる時間と量を決める
ダラダラ食べは、お口の中が酸性の状態にある時間を長くし、虫歯リスクを高めます。時間を決めて集中して食べ、食べ終わったらすぐに切り上げる習慣をつけましょう。
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2.飲み物はお茶または水で
ジュースや乳酸菌飲料を飲むのは避け、飲み物は水やお茶を選びましょう。
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3.食後のケアを徹底する
おやつを食べた後は、歯磨きをするか、水やお茶で口をよくすすぎ、口の中の糖分を洗い流しましょう。よく噛むことで分泌される唾液にも、お口の中を中和し、汚れを洗い流す自浄作用があります。
【4人子育て中!我が家のリアル:虫歯予防の徹底】
お友達と遊ぶ時や外食の時はおいしくお菓子やジュースを楽しむなど、食べる時間と場所を限定しています。
【実践のヒント】家族で楽しく、毎日続ける工夫

お子さまの健やかな成長は、運動・睡眠・栄養、そして楽しく食べる環境が揃ってこそ実現します。
忙しい毎日でも、家族で食卓を囲み、会話を楽しみながら食事をすることで、お子さまの栄養吸収率は高まり、心も豊かに育ちます。
【4人子育て中!我が家のリアル:楽しく食べる環境】
旬の果物2、3種類をおやつに用意して、食べ比べをしています。「これが一番好き!」などと盛り上がります。タネがある果物は、タネを出すことでお口を動かす練習にもなり、おすすめです。
【まとめ】パパ、ママへのメッセージ
毎日の「おやつタイム」は、歯並び・体・心のすべてを育むための大切な鍵です。「第4の食事」としてのおやつを楽しみながら、お子さまの未来の健康と笑顔を育む時間にしましょう。