季節の変わり目、日本に昔から伝わる雑節のひとつ“半夏生(はんげしょう)”をご存じですか。夏至から数えて11日目頃からの5日間の時期を指します。毎年同じではなく太陽の位置によって日付が決まりますが、2024年は7月1日から始まります。
半夏生の意味合いと過ごし方
雑節は日本独自のもので、農作業をするのに適した時期を知るための目安となっているものが多いのが特徴です。半夏生は「チュウ(夏至)ははずせ、ハンゲ(半夏生)は待つな」ということわざある様に、夏至から半夏生に入るまでに田植えを終わらせるのが良いといわれていたそうです。諸説ありますが、無事田植えを終えると、この日の天候で稲作の豊凶を占ったり、田の神を祭ったりする地域もあるとのこと。
お子様と一緒に「昔の人はこの日までに田植えを終わらせて豊作を祈った日なんだって」とお話してみるのはいかがでしょうか。
半夏生には何食べる?
半夏生の日に食べる物は、地域によって特徴があるようです。有名なものをいくつかご紹介します。
タコ(関西地方)
タコの足の吸盤のように、大地にしっかり根付き稲がたくさん実るようにとの願いを込めたのだとか。豊作を祈願した後、神様に捧げる食べ物としてタコをお供えしたとの説もあります。さらにタコには、アミノ酸の一種であるタウリンが豊富で、疲労回復の効果も見込め、田植えで疲れた体にはぴったりの食べ物といえます。
サバ(福井県大野市)
江戸時代の大野藩主が田植えの終わる頃に、田植えの疲れを癒し夏場へ体力を備えるためのスタミナ源として、サバを食べる事を奨励したことが始まりとされているようです。
小麦のお餅(奈良県)
半夏生の頃に小麦の獲り入れが終わり、田植えも一段落するので、小麦でお餅をつくり秋の豊作を願って、田んぼの神様にお供えしたことから始まったとか。
うどん(香川県)
うどんが有名な香川県では、田植えの疲れを癒す半夏生にうどんをふるまう習慣があったそうです。今でもその風習は受け継がれており、半夏生の頃の7月2日は「うどんの日」と制定し、うどんのイベントなどが開催されています。
半夏生に子どもと一緒にうどんをたべよう
夏の蒸し暑い時にさっぱりした“うどん”を食べるのは理に叶っています。
今年の半夏生は、小さなお子様も食べやすく、大人も美味しく食べられる“おこめのたべりんぐうどん”をみなさんで食べてみませんか。
半夏生におすすめの“おこめのたべりんぐうどん”レシピ
きなこうどん:子ども大好ききなこ味でおやつ感覚に
納豆のサラダうどん:野菜と納豆でネバネバ栄養満点レシピ
ナポリタン:レンジでつくれる洋食の王道
おしるこうどん:おやつ感覚で食べちゃう
まとめ
今回は半夏生の意味合いと過ごし方や食べ物をご紹介しました。ぜひ、お子様と一緒に季節の変わり目や昔からの習わしの話をしながら、美味しいうどんを食べてみるのはいかがですか。