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赤ちゃんのアトピー性皮膚炎が3割減?!将来のために今できること

コラム

「なんだかうちの子乾燥している?」「肌荒れしているけれど、どうしたらよいかわからない」赤ちゃんの肌は大人よりも外部の刺激を受けやすく、皮膚トラブルが起きやすいため悩みはつきもの。
そこで今回は赤ちゃんの乾燥や肌荒れに悩むママ・パパに向けて「知っておくべき​​乳児の肌荒れとスキンケアの関係」をご紹介いたします。

保湿ケアでアトピー性皮膚炎が3割減?!知っておくべき乳児の肌荒れとスキンケアの関係

知っておくべき​​乳児のよくある皮膚トラブル

​​​つるつるすべすべなイメージのある赤ちゃんの肌​​は、実はとってもデリケート。よだれやおむつでかぶれたり、​​湿疹ができたりします。まずは赤ちゃんに起こりやすい皮膚トラブルをまとめました。

新生児ニキビ
新生児ニキビ

生後2週間から2ヶ月の間くらいにできるニキビのような湿疹を新生児ニキビと呼びます。お母さんから移行したホルモンの影響や常在菌に対する炎症反応だと言われているため、治療しないでもきれいに洗っていれば2週間くらいで自然に良くなってきます。

乳児脂漏性湿疹

生後1ヶ月くらいから頭や顔など皮脂腺が多いところにできる湿疹です。かゆみは少なく、生後3ヶ月くらいに良くなってくることが多いです。その後はアトピー性皮膚炎に移行したり、乾燥からできる湿疹ができたりすることがあります。

アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎

かゆみのある湿しんが、慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す皮膚の病気です。顔、頭、首などに出やすく、ひどくなると全身にひろがります。​​​​皮膚の乾燥がみられ​たり​​​​関節の内側を中心に赤みやブツブツなどの症状がでたりすることがあり、強いかゆみを持ちます。​かゆくて肌をこするため、​外的刺激から肌を守るバリア機能が低下し、角層から刺激物が侵入しやすくな​り​炎症が起き、様々な症状が現れます。

おむつかぶれ
おむつかぶれ

おしりにおむつがあたっている部分の皮膚が炎症を起こしている状態です。おしっこやうんちが長時間肌に触れていたり、おしりを拭く時にごしごしと拭いていたりすると起こりやすいといわれています。かゆみや痛みを感じるため、おむつ替えの際に赤ちゃんが泣いたり、お風呂のときにしみたりすることがあります。

この他にもあせも​​やよだれかぶれ、蕁麻疹など様々な皮膚トラブルがあります。ではこのような皮膚トラブ​ルはどうして起きるのでしょうか。​

肌荒れが起きる​​原因って?

赤ちゃんの肌は肌の機能が未熟で、紫外線やホコリ、花粉といった外部刺激から体を守ったり、体の水分が逃げないようにしたりする皮膚のバリア機能がうまく働きません。水分が失われ、大人より肌が乾燥しやすく外的刺激を受けるため肌荒れしてしまうのです。そのため水分を閉じ込め肌にうるおいを与えることはもちろん、うるおいを逃がさないようしっかりコーティングすることが必要です。
※その他の原因としてお母さんから移行してきたホルモン、物理的に顔をよく触る、遺伝などもあります。

必見!肌荒れとスキンケアの切っても切れない関係

保湿ケアでアトピー性皮膚炎が3割減!?

子育て中の親なら一度は気になる「肌荒れ」。“赤ちゃん” “スキンケア”などのワードで検索した経験、記憶に新しいのではないでしょうか。
なんと、新生児期からの保湿ケアを行うことで、アトピー性皮膚炎の発症リスクが3割以上低下することが国立育成医療研究センターにより発表されました。さらに、食物アレルギーなどの発症を予防できる効果も期待されているとか…!?

赤ちゃんの皮膚は大人の半分

ご存じの方も多いと思いますが、​​赤ちゃんの皮膚は大人の約半分の厚さしかないそうです。外部からの刺激を防ぐバリア機能も未発達で、水分を保つ力も弱く乾燥しやすいため、外部からの刺激を受けやすくなっています。
また、生後3ヶ月を過ぎる赤ちゃんの肌は、皮脂分泌が急激に減り、10歳ごろまでほぼ皮脂が出ない状態になります。自分自身の皮脂による肌の「保護膜」を作ることが出来ないため、とても無防備な状態が続いてしまうのです。

赤ちゃんの皮膚は大人の半分

だから毎日保湿クリームなどを塗って赤ちゃんの肌を保湿することが大切といわれているのですね。一見荒れていないように見える肌でも、さらさらしているということは実は乾燥しているかもしれません。

赤ちゃんの皮膚は大人の半分_2

理想はしっとりすべすべ肌。保湿だけでなく肌をしっかりコーティングして赤ちゃんの肌のバリア機能を助けてあげましょう。

まとめ

赤ちゃんの皮膚​​は大人の約半分しかなく、外部からの刺激を防ぐバリア機能が未発達です。アトピー性皮膚炎や食物アレルギーの予防には、保湿だけでなく肌をしっかりコーティングして赤ちゃんの肌のバリア機能を助けてあげましょう。毎日の定期的な保湿ケアで赤ちゃんの肌をよい状態を保ちたいですね。

監修

コラム筆者アイコン
工藤紀子
小児科専門医・医学博士。2児の母。
長男をアメリカで出産。海外での育児経験をもとに「育児は楽に楽しく安全に」をモットーに、年間のべ1万人の子どもを診察しながら、インスタグラムや講演を通じて子育て中の家族や子どもたちに向けてアドバイスを行なっている。

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