
歯並び育児協会の小児言語聴覚士 奥村みちる先生に鼻水吸引の大切さについて教えていただきました。

- 奥村みちる先生小児言語聴覚士 / 一般社団法人歯並び育児協会認定講師
- 総合病院で10年以上勤務、現在は発達相談・園や施設への訪問など小児専門で活動中。お口から子どもたちの未来を応援したく、喋りやすくキレイな歯並びを目指すオンライン講座も実施。
- <目次>
- 鼻水・鼻づまりは小さなSOS
- 言語聴覚士が大切にして欲しいこと
- 子どもが中耳炎になりやすいワケ
- 見逃せない滲出性中耳炎とことばの発達
- 鼻呼吸はことばと歯並びの土台
- 家庭での鼻水ケアの強い味方 電動鼻水吸引器「PochiSui」
- まとめ
大切な赤ちゃんが初めて風邪をひいた時、鼻水がぐずぐずしているのを見るのはつらいですよね。「なんとか楽にしてあげたいけど、どうしたらいいんだろう?」と悩むパパやママもいらっしゃるかもしれません。
私自身も、子どもがまだ小さくて離乳食も始まらない頃に風邪をひき、鼻が詰まって苦しそうに哺乳する姿や、いつもよりむせやすくなったことをよく覚えています。鼻水がひどくなると、夜中に何度も目を覚ましてしまったり、寝不足で日中も何だか機嫌が悪くなったりと保護者の方の疲れも増えてしまいますよね。
今回は、そんな時に役立つ「鼻水吸引器」について、言語聴覚士の視点からお話したいと思います。
鼻水・鼻づまりは小さなSOS

赤ちゃんや幼いお子さまにとって、 鼻水や鼻づまりは、呼吸・おっぱい(ミルク)を飲むこと・睡眠といった生きていくための大切な動きに直接影響します。鼻をうまくかむことができないお子様の場合は、鼻水が喉に流れてしまったり、耳と鼻を繋ぐ管(耳管)に通って中耳炎を引き起こしたりすることがあるのですが、鼻水吸引器を使って鼻水をきちんと取り除くことで、これらの感染症を予防することにつながります。
また、呼吸が楽になることで、ぐっすり眠れたり、夜中に目を覚ます回数が減ったりすることも期待できますよ。鼻水吸引器は、毎日のケアに取り入れることで、お子さんの健やかな成長をサポートしてくれる、心強いお助けアイテムと言えるでしょう。
奥村みちる先生- 赤ちゃんの鼻水は、ひどくなってからでは対処が大変になることもあります。生まれて間もないうちに用意しておくと、いざという時に慌てることがないのでおすすめです。
言語聴覚士が大切にして欲しいこと

滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)という種類の中耳炎は、痛みなどの症状が出にくいため、パパやママが気付きにくいという特徴があります。そのため、私たちは日頃から保護者の皆様に注意していただきたいと考えています。
子どもが中耳炎になりやすいワケ
なぜ、子どもは中耳炎になりやすいのでしょうか?その理由は、耳と鼻をつなぐ「耳管」という管の構造が大人と異なるからです。

子どもの耳管は、大人に比べて
- 短く、太い
- 角度が水平に近い
子どもの耳管は、大人に比べて短く、太く、そしてほぼ水平な角度で鼻や喉とつながっています。そのため、風邪などで鼻や喉に炎症が起こると、細菌やウイルスが耳管を通りやすく、中耳に感染しやすいのです。これが、子どもが中耳炎を繰り返しやすい理由の一つです。
見逃せない滲出性中耳炎とことばの発達

特に注意が必要なのが先ほどの滲出性中耳炎です。痛みなどの自覚症状がないにもかかわらず、気付かないうちに軽度から中等度の難聴を引き起こすことがあります。聴力の低下は、音の聞き分けが難しくなることから、発音が不明瞭になったり、ことばの獲得が遅れやすくなります。そのため、鼻水が長引く場合には、鼻水吸引器を使うことで、鼻の中をきれいに保ち、耳管へ細菌やウイルスが侵入するのを防ぐ効果が期待できます。
奥村みちる先生- ことばを覚える時期の小さなお子様にとって、 聴こえの問題がことば全体の発達の遅れにつながることがあるため、早めに気付いて適切に対応することが大切です。
鼻呼吸はことばと歯並びの土台

花粉の季節などに鼻が詰まってしまうと、大人でもなんとなくボーッとしたり、集中しづらくなったりしますよね。これは、鼻がつまっていることで、脳にしっかりと酸素が届きにくくなってしまうからなんです。
「お口をポカンと開けている」「寝ているときに口が開いている」といった様子がお子さまに見られることはありませんか?これらは、鼻呼吸ではなく口呼吸が習慣になっているサインかもしれません。鼻呼吸は、単に息をするだけでなく、ことばの発達や歯並びにとっても非常に重要な役割を担っています。

小さなお子さまの場合、口呼吸が習慣になってしまうと、舌の位置やお口周りの発達に影響を与え、将来的な構音(発音)の問題や歯並びにも影響を与える可能性があります。「お口を閉じて鼻で呼吸すること」は、喋りやすくきれいな歯並びのためにも、とても大切なことなのです。
家庭での鼻水ケアの強い味方 電動鼻水吸引器「PochiSui」

EDISON mama(エジソンママ)電動鼻水吸引器PochiSui(ポチスイ)
「電動鼻水吸引器PochiSui(ポチスイ)」は、 保護者の方々にとって使いやすい工夫がされていると感じます。従来の家庭用鼻水吸引器にありがちだった「吸引力が弱く感じる。」「何だか奥まで吸いきれていない‥。」 というもどかしさがなく、まるで耳鼻科で吸ってもらうような吸引力で、面白いほどスッキリと吸い取ってくれます。ご家庭で使う吸引器としてはトップクラスのパワフルさで、頑固な鼻水もしっかりキャッチしてくれる頼もしさがあります。

また実際に使ってみて感動したのは、洗うパーツの少なさと乾きやすさです。吸引チューブがないので洗浄や乾燥に時間を取られることがありません。子どもの鼻水は、さっきも吸ったけれど少し経ってまた吸ってあげたい!と思うことが多いのです。 こまめなケアを考えると、吸引力と手入れのしやすさを両立している点が、家庭での鼻水ケアに適した製品としておすすめできます。
まとめ
赤ちゃんの鼻水は、単なる風邪の症状として見過ごされがちですが、呼吸や哺乳といった基本的な日常の生活だけでなく、『聴こえ』や『ことば』の発達にも関わっています。
鼻水吸引器は、鼻詰まりを解消し、中耳炎などのリスクを減らすための有効な手段の一つです。ご紹介した「電動鼻水吸引器PochiSui」のように、高い吸引力と手入れのしやすさを兼ね備えた製品は、ご家庭での日常的なケアをより快適にしてくれるでしょう。
そして、忘れてはならないのが、鼻呼吸の重要性です。鼻でしっかりと呼吸することは、将来的な喋りやすくきれいな歯並びにも繋がります。
